風向きが変わりつつあるかも
WWFジャパンが最近改定した提言書を興味深く拝見しました。タイトルは「脱炭素社会に向けた2050年ゼロシナリオ」です。結論は無理しなくても2050年には再生エネルギーだけで、日本のエネルギー需要をまかなえるというものです。
IPCCの2018年特別報告書では、世界全体の傾向が示されていて、二酸化炭素の排出量を劇的に減らす必要性が伝わってきます。WWFの提言書は、そこまで急激な減少にはなっていませんが、実現可能性を前提にシナリオが作られています。
風向きが変わった背景はよくわかりませんが、産業構造の転換を前向きに評価しているのだと思います。これまではGDPの増減と二酸化炭素の排出量はある程度相関関係がありましたが、近年の報告ではそれがなくなる兆候が見られるというようなことが書いてありました。
原発と石炭火力だけでなく、天然ガスの火力発電も2050年には必要ないというシナリオになっていますが、実現するかどうかは、政府の方針によるところも大きいのだと思います。来る衆議院議員選挙は、コロナ一色かもしれませんが、一考したいところです。
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