OK、巨乳で勝負するはわ
市の図書館のDVDコーナーの棚で、おもむろに手にとった映画のパッケージです。裏面を見たら「OK、巨乳で勝負するわ」表面には「ジュリアン・ロバーツ(※主演女優)」とあります。なんの映画かよく分かりませんが、裏面の小さな文字を見ると「・・・実話に基づいた・・・」とあります。映画のタイトルは「エリン・ブロコビッチ」(2000年制作のアメリカ映画)です。さっぱり分かりませんが、巨乳の実話ではないだろうなぁと思いつつ、エリン・ブロコビッチという人の人生がどんな人生だったのか、気になって借りてみました。
内容は米国国内の企業に対する損害賠償裁判で過去最高の350億円を和解金として受け取った訴訟の顛末を描いたものです。その中心人物がエリン・ブロコビッチさんです。
どこまでが演出でどこまでが事実に忠実なのかは分かりません。映画では、魅力たっぷりのジュリアン・ロバーツさんが演じるエリン・ブロコビッチさん、2度の離婚、3人の子持ち、仕事なし、職業資格なし、学歴なしの彼女が大活躍します。
この映画は、1960年代から企業が公害問題を隠蔽し続け、それだけではなく、事実と正反対のことを説明することで近隣住民を欺い続けた結果、健康被害が拡大してしまったという、現代社会の負の側面に焦点を当てた映画でもあります。
私達も日常生活で、被害者になる可能性もあれば、加害者側になる可能性もあります。その意味で改めて社会のあり方を考えさせられる良い映画だと思いました。「セックス・シーン」も「バイオレンス・シーン」もなく「F・・K」「S・・T」の類の言葉もほとんど出てきません。多少「お下品な言葉」が演出として使われているくらいで、とてもマイルドな表現になっています。
「巨乳」と「公害問題」はイメージで直結するものではありません。少なくともパッケージには「公害問題」を感じる部分はありません。でも「巨乳」の美女が出てくると、「公害問題」に社会の関心を惹きつけられるのかもしえれませんね。
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